年を重ねるにつれて増える睡眠の悩み
年を重ねるにつれて、睡眠の悩みが増えると感じる方は多いのではないでしょうか。
睡眠の質や量が低下すると、日中の活動や健康に影響を及ぼします。
シニア世代の不眠のタイプ
シニア世代の不眠には、以下の4つのタイプがあります。
・入眠障害:寝ようとしてもなかなか眠れない
・熟眠障害:眠っているはずなのに熟睡感がない
・中途覚醒:夜中に何度も目が覚める
・早朝覚醒:朝方に目が覚めてしまい、二度寝できない
これらの不眠の原因は、加齢に伴う生体リズムの変化やホルモンバランスの乱れ、ストレスや病気など様々です。
対処にはこれらの要因を考慮に入れたアプローチが必要になってきます。
睡眠環境の改善、生活習慣の見直し、必要に応じて医療的な対応を含め、多角的な対策を検討することが重要です。
不眠を改善するには
不眠を改善するためには、日常生活でできる対策があります。
ここでは、3つの不眠対策を紹介します。
不眠対策1.朝の光を避ける
朝の光は、体内時計をリセットする役割があります。しかし、朝早く起きてしまう早朝覚醒タイプの方は、朝の光を浴びるとさらに目が覚めてしまいます。そのため、カーテンを閉めたり、アイマスクをかけたりして、朝の光を避けるようにしましょう。逆に、入眠障害や熟眠障害の方は、朝の光を積極的に浴びることで、体内時計を正常化することができます。
不眠対策2.睡眠にメリハリをつける
睡眠にメリハリをつけるということは、昼間は活動的に過ごし、夜は静かに休むということです。昼間に適度な運動や趣味などで体や心を動かすことで、夜に疲労感や睡眠欲が高まります。
また、昼寝は15分程度に抑えておくことも大切です。長時間昼寝をすると、夜に眠れなくなったり、睡眠サイクルが乱れたりする可能性があります。
不眠対策3.眠くなるまで寝床に入らない
寝床に入っても眠れないという方は、無理に寝ようとせずに起きていましょう。
寝床で悶々とすることは、不安やストレスを増幅させてしまいます。その代わりに、リラックスできる音楽を聴いたり、本を読んだりして気分転換しましょう。
ただし、テレビやスマホなどの画面は刺激的すぎるため避けるようにしてください。自然と眠気が来たら、その時点で寝床に入りましょう。
シニア世代の睡眠障害の改善には、生活習慣の見直しや環境の改善が効果的。
また、健康状態や睡眠障害の原因に応じて、適切な医療的対応を受けることも重要です。自分に合った方法を見つけることで、質の良い睡眠を取り戻すことができます。